シナリオ/ポートフォリオ(1)『マイユー!サンクチュアリ奇々物怪!ゾーン!!』
- retromup
- 2022年3月1日
- 読了時間: 3分
【キャスト】
・康彦
・ジッタ
・桃野
・サンクチュアリ坊や
・奇々怪々ちゃん
・ゾーン室長
【シナリオ/本番(1)】

○洋館・雷鳴轟く
ここは古い洋館。洋館の中には羊たちのオブジェがあったり、とにかく、
奇々怪々なのだ。暗かったり、臭かったり、どことなく不気味な洋館。
桃野「おい、、、ここ、大丈夫かよ。」
康彦「たぶん、大丈夫だと思うんだけど。」
ジッタ「大丈夫なんです。私見たんです。ここにUFOが着陸するところ。」
桃野「そんなバカなマン!」
ジッタ「そんなところで、不時着したんですよ。」
康彦「ジッタが言うからには間違いない。」
桃野「俺は間違いだと思うね。」
と、突然!外で大量の大雨が降って、大量の雷鳴が更に増す。
桃野「おい、外、凄いぜ。スピードアップして、帰ろうぜ。」
ジッタ「いまさら帰れるかよ。」
康彦「東南アジアに?」
桃野「違うだろ!」
3人で軽く笑う。と、そこで。
サンクチュアリ坊や「ユーは、何しに来た?」
3人、驚愕する。
桃野「なんだよ。ボビーじゃないな。」
サンクチュアリ坊や「私、サンクチュアリ。坊やって、呼んでね。」
康彦「さ、サンクチュアリさん、、、ここにUFOが不時着したと、、、」
サンクチュアリ坊や「ああ、あれね。あれ、ホンモノよ。」
康彦「ええ~~~。じゃ、あそこにお金配りおじさんが乗ってたわけ?」
桃野「それはないだろ。洋服積んでんじゃないの?UFOに。ZOZOの。」
サンクチュアリ坊や「東尋坊に落ちてたから、修理して、拾ってきたの。」
ジッタ「それで、不時着なのか~。」
サンクチュアリ坊や「そう。ロン。アガリね。」
桃野「この洋館は何なんですか?」
サンクチュアリ坊や「何なんwと聞かれても。」
沈黙が流れる。
桃野「うわ!羊!」
康彦「いまさらかよ!オブジェだろ!な?」
サンクチュアリ坊や「これは生のオブジェ。不気味?」
ジッタ「不気味ね~~~。不気味ね~~~。」
桃野「何で。UFOは今、どこへ?」
サンクチュアリ坊や「奥へ隠してある。見せないよ。」
3人、落ち込む。
桃野「俺は間違いなく、見せてくれると。思ったのにな。」
康彦「俺もそう。ドキュメンタリー番組みたいにね。」
ジッタ「情熱大陸みたいに。バイオリンの音と共に。」
3人、意気消沈。
サンクチュアリ坊や「そんなにも見たいのか?」
桃野・康彦・ジッタ「見て~~~~~~~~~~!!!」
サンクチュアリ坊や「じゃあ、見せてやるよ。」
桃野・康彦・ジッタ「やった~~~!!」
サンクチュアリ坊や「破片だけね。」
桃野・康彦・ジッタ「ええ~~~~。」
奇々怪々ちゃん、現れる。そして、ゾーン室長も。
ゾーン室長「どうしたのだ?誰だ?こいつらは。」
奇々怪々ちゃん「ゾーン室長、麻酔銃は撃たないで!こいつら、いいやつだぞ。」
ゾーン室長「OK!OK!麻酔銃は撃たないでおこう。今のところな。」
奇々怪々ちゃん「ありがとうございます。」
康彦「こっちが言いたいわ!ありがとうございます。」
ゾーン室長「で、何なんw」
桃野「こいつも藤井ナンチャラか。」
康彦「将棋の?」
ジッタ「違うよ!!」
奇々怪々ちゃん「間違ってもいいじゃない。ね?室長。」
ゾーン室長「奇々怪々ちゃんが言うなら、正解だ。間違いない。」
サンクチュアリ坊や「ゾーン室長、UFOの破片をこいつらに見せてあげてください。」
奇々怪々ちゃん「それはそれは高度な文明だぞ。マヤ文明のような、な。」
ゾーン室長「わかったから、こっちへ来たまえ。」
3人、覗き込むように。カメラのアングルを覗き込むように。見る。
桃野・康彦・ジッタ「うお~~~。すげ~~~。」
サンクチュアリ坊や「少年時代に帰っているみたいだな。子供だな。こいつら。」
奇々怪々ちゃん「藤子先生のマンガだな。大人になれないシンドローム。違うか。」
ナレーター「そうして、3人は、いつまでも、いつまでも、いつまでも、この古い洋館から抜け出せることはありませんでした。」
魔女ババア「いっひっひっひ~~~~~~。」
(了)
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